蒸留所と設備について
～人がそこに居なければ、何も起こらない蒸留所～

建物は馬小屋を改築したもので、ほぼ全ての設備が小さなメインルーム１部屋に収まる極小の蒸留所です。

あとは一部の発酵槽があるサブルームと事務所のみで、蒸留後のスピリッツは屋外のタンクに溜め、その後の樽詰めと熟成はグラスゴーのダグラスレイン本社にて行われているため、熟成庫もありません。

もはや蒸留所というより、密造酒時代を彷彿とさせる自家製のシングルモルト、という表現の方が近いのかもしれません。

そして特筆すべきは全ての製造工程が手作業で行われており、コンピューターもないため自動化された工程がありません。マスターディスティラーの言葉を借りると、まさに「人がそこに居なければ何も起こらない蒸留所」なのです。

●使用麦芽について●

ストラスアーンの最大の特長の一つとして、マリスオッターというビール醸造用の二条大麦（秋まき）のみを使用しているということが挙げられます。スコットランドではあまり広く使われていませんが、非常に豊かなニューメイクを作り出します。

しかし一般的なシングルモルトに使われる品種より高価で、アルコールの生成量がはるかに少ない品種であるため、生産量を重視する大手蒸留所では使われておりません。

ストラスアーンではこの品種を用い、その他の工程もこの麦芽に合わせて最適化することで、素朴な麦の旨味を実現しています。

STRATHEARN SINGLE MALT SCOTCH WHISKY BATCH 2

アルコール度数：50％
生産本数：12,000本
使用樽数：31樽
カスクタイプ：ex-Bourbon / Virgin / ex-Sherry3種をブレンド

※コースター付き

ジャパンインポートシステム　コメント抜粋